緑の募金直営事業 地域の森の整備事業
令和4年度 桜の手入れボランティア活動(高知県立歴史民俗資料館)
高知県森と緑の会では、身近な樹木の保護・育成として、樹木の手入れ等のボランティア活動をしています。今回は、令和3年1月に引き続き、高知県立歴史民俗資料館で桜の手入れを行いました。この活動には県内で寄付いただいた緑の募金が活用されています。
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ボランティア活動にご協力いただいた皆さま
高知県緑サポーター会会員21名、桜ライオンズクラブ1名、一般参加者4名、地元住民数名、県立歴史民俗資料館職員8名
【協力団体】
日本樹木医会高知県支部・高知県緑サポーター会・高知県立歴史民俗資料館・桜ライオンズクラブ
日本樹木医会高知県支部・高知県緑サポーター会・高知県立歴史民俗資料館・桜ライオンズクラブ
※桜ライオンズクラブさんにはお昼に美味しいお弁当をご提供いただきました!(写真を撮り忘れてしまい申し訳ありません・・・。)
実施概要
【実施日時】令和4年6月5日(日)9:00-14:00頃
【実施場所】高知県立歴史民俗資料館入り口から資料館建物までの上り坂沿いにある桜並木
【講師】濵田吉成、野島幸一郎、廣瀬奈美(日本樹木医会高知県支部)
今回の主な作業内容
今回の作業では、胴吹き枝の除去を行いました。
【胴吹き枝とは】
樹木は根が傷んだりして元気がなくなってくると、上の方の枝葉が弱って枯れ下がりが出てくるようになります。そうすると、樹は生きていくために普段は幹に隠れている芽(不定芽)を呼び覚まして代わりの枝葉を出させます。それが胴吹き枝です。
つまり、胴吹き枝が出るのは、樹が弱ってきた証拠です。
元気な胴吹き枝がどんどん出てくると、その枝に養分を取られて元からある上方の枝はよけいに弱ってしまいます。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」ではないですが元気に出ている枝を切るのは躊躇しますが、元の枝に元気でいてもらうために胴吹き枝は除去する方が良いのです。
資料館までの桜並木は、岡豊城址の地山が蛇紋岩地帯で腐葉土も少ないので根も元気よく伸ばすことができずに弱ってきています。令和3年1月に土壌改良として施肥した結果、今年はたくさんの胴吹き枝が出ています。
同じような現象で樹木の根元周りから目を出して枝を伸ばすものに「ひこばえ」があります。これも同じように除去する方が樹木のためには良いのです。
【桜には切る時期・切り方等のポイントがあります】
桜の剪定や枯れ枝の除去は、切る時期や切り方などが重要です。ポイントをおさえて切れば木にとって良いですが、良くないやり方で切ってしまうとかえって木を弱らせてしまいます。
当会では、毎年秋頃から桜の手入れ等のボランティア活動を行っています。是非一度、ボランティア活動に参加して手入れの方法を習得していただき、地域の桜の手入れにお役立てください。
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事業実施のようす
- 作業前に高知県立歴史民俗資料館の田中宏治館長からご挨拶をいただきました。
- 続いて、講師の濵田樹木医より作業内容の説明を行いました。
- 手入れの方法を実践にて解説し、注意事項や質疑応答を行いました。
- その後、3班に分かれて作業内容を分担して行いました。
- 剪定バサミや手ノコ等を使って不要な枝を除去しました。※幹に沿わして切るのがポイントです。
- 切り口には防腐の薬剤を塗ります。
- 赤丸で囲んでいるのが胴吹き枝です。
- 胴吹き枝が除去されキレイになりました。
- ボランティア活動の様子をNHK高知放送局と高知新聞社に取材していただきました。
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アンケートでいただいた感想など
・樹木医の先生の説明で胴吹き枝やひこばえを取る意味がよくわかりました。三脚の立て方など参考になりました。
・手入れの仕方を説明してもらえて勉強になりました。いい汗がかけて良かったです。
・桜の手入れは毎回楽しみにしています。
・指導してくださる方が何人かいたので勉強になったし、作業量も多かったのでいろいろ体験できました。
・田舎にある桜を剪定することがあり、勉強になった。みんなで楽しく作業ができて良かった。
・美味しいお弁当をありがとうございました。
・今後もいろんな活動に参加したいです。
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主催・この事業に関する問い合わせ先
公益社団法人高知県森と緑の会 事務局(担当:井上)
〒780-8010 高知市桟橋通6丁目7番43号 総合保健協会合同庁舎5階
電話:088-855-3905 FAX:088-855-3906
E-mail:info@moritomidori.com
〒780-8010 高知市桟橋通6丁目7番43号 総合保健協会合同庁舎5階
電話:088-855-3905 FAX:088-855-3906
E-mail:info@moritomidori.com
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