山やさしさあふれる
森のなかで
のびのび遊んでみませんか。
アジロ山をご案内します
グループや団体などでお越しの場合、アジロ山の自然と環境を守る会のメンバーがご案内します。ガイド料などはいりませんが、体験などを行う場合の材料費は必要になります。体験メニューなども含めて、事前に相談してください。
予約 | 希望日の2週間前にはご連絡をお願いします。 |
期間 | 通年 |
その他 | 案内だけでも可能ですし、体験メニューの場合はご相談ください。 |
体験時間 | ガイド約1時間~5時間 |
アクセス | 高知市中心部から約25分 最寄りIC:高知 <地図はこちら> |
アジロ山の自然と環境を守る会
TEL 090-1001-1268(松岡)
公益社団法人 高知県森と緑の会
TEL 088-855-3905・FAX 088-855-3906
E-mail : info@moritomidori.com
※お返事にはお時間がかかる場合がございますので予めご了承ください。
地元の人たちの無償の愛が、山をよみがえらせました。
高知市朝倉地区の南にあるアジロ山にかわいらしい子どもたちの声がこだましていました。木漏れ日の中で絵本を読んだり、木の実や葉っぱで遊んだり、虫や鳥を追いかけたり。地域の人の指導のもと、自然の森の中で子どもたちはたくさんのことを学んでいました。これは「高知県森と緑の会」が企画している「森のようちえん」事業での一コマ。自然の中で子どもたちの自主性・思いを尊重し、本来持っている好奇心や感性を引き出そうという取り組みです。子どもたちの指導を行ったのは、地元住民で結成する「アジロ山の自然と環境を守る会」の皆さん。こんなにも素敵な場所ですが、以前はまったく違った姿だったそうです。
実は数年前まで、一部の心ない人たちによる不法投棄の山でした。土砂や建設資材のゴミなどが埋められていて、住民は不安で夜も眠れません。何とかしなければ、という思いから、地域住民が立ち上がりました。近隣の町内会にも呼びかけ、アジロ山の自然や環境を守る会をつくろうということになりました。5つの町内会に朝倉地域の有志も参加し2007年に結成。行政の許可を得て整備が始まり、清掃活動や間伐、遊歩道や展望小屋の設置など、すべて自分たちの手で行ってきました。いまでは会員総数450名の規模にまでなっています。
また、ここは土佐藩主山内家の狩場だった山であり、宇佐の漁師が鮮度のいいカツオをお城下で売るために天秤を担いで通った「カツオ街道」があるとも言われています。歴史的な意味でも価値ある場所として、自然破壊が進んでいる状況を改善し、豊かな山に戻していこうとさまざまな取り組みを行ってきました。
楽しみながら山や森を知ってもらいたいです。
会の皆さんによると、山の状況は緑の生い茂る夏が分かりやすいそうです。汗を流しながら、蚊に刺されながら、毎回20人ぐらいのスタッフが集まり、仕事が休みの土日などを利用して作業を行ってきました。もちろん皆がボランティア。地域の山を守りたい、という思いだけで集まってきたメンバーです。その光景を見て自分自身が感動した、と事務局長の松岡武志さんは言います。
最初はアジロ山を知ってもらうために始めた工作などのイベントも、回を追うごとに参加者が増えてきました。森を再生することが、子どもたちの健やかな成長にもつながるということが分かり、会では、幼稚園や保育園だけでなく、近所のご家族同士や子ども会などの身近な遊び場として気軽に利用してほしいと考えています。
環境に優しいバイオトイレ、研修や資材道具置き場を兼ねた作業小屋の建設…などなど、今後の夢は尽きません。状況が整えば、「森のようちえん」を月に1回など定期的に開いたり、スタッフの研修会を行ったりと、と可能性がさらに広がります。
70種類ほどの樹木が共存し、たくさんの野鳥の声が響き渡るアジロ山。高知市中心部からこれほど近くて、これだけ自然環境が残っている場所はあまりないのではないか、と松岡さんは言います。ボランティアの中には山の達人もいれば、学校の先生もいます。知恵袋がたくさんいるので、山のガイドを頼みたい方はぜひ相談してみては?
森を再生したのは、地域の皆さんの思いと、ボランティアの協力でした。
現場責任者、浜氏さんの指導で「森のようちえん」 |
子どもたちの自由な遊び。 |
豪快にすべります。 |
植物の葉の裏に何かを発見!? |
子どもたちは植物の不思議に興味津々。 |
山頂近くに建てられたツリーハウス。 |
ロープ遊びに大喜び。 |
森の中で、絵本の読み聞かせもありました。 |
森のブランコにみんな夢中。 |
アジロの森の木道の入り口。 |
木の名札を製作中。 |
アジロの森の中には大きな洞穴も有ります。 |
森を歩いていると色々な発見をします。 |
ロープのアスレッチック、大人も楽しめます。 |