お茶、ゆず、大根。
畑仕事と味覚の2つの体験で過ごす
楽しいひととき。
茶摘み
大人:2,500円小学生以下:500円
茶摘み4月~5月頃(半日、昼食付き)
ゆず収穫(絞り~瓶詰め)
大人:2,000円小学生以下:500円
11月~12月頃(半日、昼食付き)
東川健康ウォーク大会
参加費 200円
3月開催(昼食付)
来てくれた人に楽しんでもらいたい
見晴らしの良い茶畑。
「東川に来てもろうたら、大体ここには案内しゆうねえ。」
茶摘みの体験に使われる茶畑です。お天気が良ければ、そこで昼食にすることもあるそう。
体験の受入は茶摘みとゆず狩りが行われています。平成12年から都市農村交流事業として活動を始め、平成15年から今の体制となり続けられています。
「あまり身構えたらいかん。ざっくばらんに楽しくやらんと続かんね。参加者に楽しんでもらうのが一番大事。」
ゆず狩り体験の参加者には、絞ったものを瓶詰、ラベル貼りまでしてもらい、お持ち帰りいただくそうです。
「実生(みしょう)のゆずを絞ったもので、塩を入れてないのは珍しいよ。」
実生とは文字どおり実(種)から育てられたもののこと。現在ゆずの栽培には、接ぎ木が主に使われていますが、実を絞ってから数カ月すると香りの違いがはっきりしてきます。
焼酎に入れたり、種は化粧水に。皮も参加者が持ち帰るとのこと。自分で絞るからこそ手に入れられるうれしいお土産です。どちらの体験でも、参加者に好評のゆずを使ったちらしずしなど、地域の皆さんが心のこもった料理でもてなしてくれます。
ゆずをとおして高知の大学生らが結成した「援農隊」との交流も行われています。毎年11月の週末を利用し、地元農家に学生が宿泊して収穫作業を手伝います。平成15年、民泊受け入れ農家1件、学生5名で始まった活動も、今では受け入れ先5件、参加学生は30名になることもあるそうです。さらにはその中から、県外の学生にも呼び掛け、20人も泊まりがけで遊びに来てくれるなど交流が広がっています。
地域で守りたい逸品
入河内(にゅうがうち)大根は地元では平家落人が持ちこんだとの説もあるほど古くから栽培されてきた品種ですが、他品種との交配が進むなど色や形が不ぞろいとなってきました。地域の農家14軒で「入河内大根のこそう会」を結成。品質の改善とPRに努めてきました。
特徴はまずその大きさ。通常で3~5kg。大きなものは10kgになることもあります。首の部分と葉の根元部分の赤い色も目を引きます。辛みが少なく甘味が強い、大きさとは対照的にきめが細かく梨のようだといわれる食感も特徴的です。
そして、こちらでも交流の輪は広がっています。短大の学生が年間をとおして、栽培から収穫、販売までを体験。日曜市にも出店し、百数十本を売りきりました。 「学生も週末ごとくらいに畑に来ゆうけど、地元で手伝わんとできんねぇ。」 つい先日も鹿が畑に入り、急いでネットを張ったところとのこと。 「被害の出始めにやらんとあっという間に全部食べられるきね。」 自分たちの畑と学生の畑を見回りながら、学生以上に収穫を楽しみにしている様子でした。
毎年3月には健康ウォークイベントも開催されます。美舞ダムから約11kmを歩きますが、山菜をとりながらゆっくり歩く参加者も多いそうです。こちらも地元の皆さんのお料理をお楽しみいただけます。