こうち森のささやき

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甫喜ヶ峰森林公園は昭和53年5月21日、天皇陛下をお迎えし、「防災もみどりできずくふるさとづくり」をテーマに高知県で第29回全国植樹祭が行われた会場102ヘクタールの県有林を、県民の憩いの場として利用できるよう整備した公園。森林浴、自然観察やバードウォッチング、植物観察、ハイキング、またキャンプ場や森林学習展示館もあり、様々な形で森と向き合える場所でもある公園です。

ユニバーサルデザインの森林浴散策コース

この公園の特徴のひとつに「ユニバーサルデザイン」を取り入れているという事。車椅子やベビーカーでも安心して利用できる道幅と緩やかな傾斜、木のチップを敷き詰めた柔らかな感触のユニバーサルトレイルなど、年齢や障害の有無にかかわらず、多くの人が自然や森林と触れ合えるように配慮されています。ユニバーサルデザインされた散策コースは広大な敷地の中に
①花木の森ユニバーサルトレイルコース
②森林浴ユニバーサルトレイルコース
③記念の森ユニバーサルトレイルコース
④アセビの森ユニバーサルトレイルコース
の4コースが設けられており、様々な人が森林浴や自然観察を気軽に楽しめる様になっています。 そして学習展示館では大人用３台、子供用１台の車椅子の貸し出しとキャンプ場内には多目的トイレを完備、高齢の方や障害のある方や小さなお子様にとてもやさしい森林公園になっています。

「春は山野草の花々、夏は木々の緑、秋は紅葉、冬は雪化粧した森と、四季折々楽しめる森林公園です。高知市内から約１時間で、森林浴を満喫♪私がとっておきと思うポイントそれは、学習展示館裏を登った所にある池のほとり花木（かぼく）の森のなか。これはお手軽でのんびりできます。あとは、風車の丘の奥から太平洋まで望める展望。仕事に煮詰まった時は、ここで深呼吸。遊歩道沿いにある木立のなかでリスなど動物の気配を感じながら寝てみたいな～と妄想しています。楽しみ方は人それぞれ！ごゆっくりお過ごしください！ただし！植物採取、キャンプ場以外での火気の使用は絶対にしないでくださいね。」
と公園の管理運営を任されているいつも元気いっぱい笑顔の黒津さん。働く人も甫喜ヶ峰の森に癒されながら仕事をしている様子が伺えます。

年間行事・イベントの開催

甫喜ヶ峰森林公園では森を活用した様々な行事イベントが行われています。 毎月の定期行事として第２土曜日には草花を楽しむ会や第３水曜日には甫喜ヶ峰森林公園で野外料理を楽しむ会などを開催。年間のイベントとして「はじめての森あそび」「夏休みの宿題をつくろう」専門の講師をむかえての「甫喜ヶ峰の植物学校」など様々。年齢や自分の興味に合ったイベントに参加する事が出来ます。自由に森を歩くのもよし、たまにはみんなでわいわい森で遊んだり、勉強したりといろんな顔を持った他にはない公園です。

「イベントに参加したり、学校から森林学習に来られた子どもさんたちは、とても楽しかったと言って帰って行かれます。森の色ひとつとっても、緑、黄緑、青緑と緑色もさまざま、黄色、赤色、茶色、空の青色…いいにおいがしたり、ちょっと臭かったり（笑）、においも、肌触りもいろいろ。そんなことを、ちゃんと自分で感じとって帰ってくれます。そこから自然を大切にしよう、環境について学ぼうと思ってくれるなんてとっても素敵な事です！」
と黒津さん。森を好きになるきっかけづくりにも大きく貢献しています。

森のキャンプ場　

甫喜ヶ峰森林公園内キャンプ場は、公園に入って右側の駐車場の奥にあります。木のテントサイトもありますが、芝生の上にテントを張る事も可能。キャンプ場はかまど、洗い場、テントサイト、トイレ（水シャワー）などの設備があり、自由に使う事が出来ます。ネットで探して来ました！とい県外からのお客さんが多いよう。

「使用料は無料ですが団体利用等で広く使っている場合があります。またゴミの持ち帰り炭などの火の後始末などについて（山火事防止のため）、ご協力していただきたいことがありますので一度ご連絡ください。真っ暗なキャンプ場はきれいな星空を楽しめるので、都会からのお客さんも多いですよ！静かで真っ暗！どうぞ甫喜ヶ峰のキャンプ場に心を癒しにおいで下さい！」との事。

キャンプというと川の近くを想像しますがここはどっぷり森の中。 のんびり森林浴したり星空を眺めたりゆったりした時間を味わう事が出来るのも魅力のひとつです

イベント「はじめて森あそび」にて大はしゃぎの子供達

頂上付近アセビの森にて「宝探し」イベント風景

甫喜ヶ峰には森の妖精様々な「きのこ」が自生。秋には「きのこの学習会」も開催しています

森林学習展示館では季節に応じた定期様々な企画展示が行われています

森林学習展示館では木のおもちゃなどで自由に遊ぶ事も出来ます