高知自然の体験

みんなで元気にくらしたい 下切老止め(おとめ)クラブ/民宿NOKO 代表 宮川園子さん

懐かしい暮らし体験の宿では、
いつも明るい笑顔がむかえてくれます。

老止め体験(田舎体験)
料金 2,000円(昼食付)
内容 3~6時間程度
わら草履作り、ほご(わらかご)づくり、こんにゃく作り、農業体験(作物収穫)、山菜採り
農家民宿
料金 1泊2食 6,000円
内容 農家体験(かまど炊き)、農業体験(作物収穫)、しばづけ漁など
イベント

どぶろく祭り(三原村産業祭:11月)

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民宿NOKO

TEL・FAX 0880-46-2149
〒787-0816
幡多郡三原村下切576

家族のように和やかな民宿

三原村下切地区。奥まった場所にある小さな集落に「民宿NOKO」があります。平成16年、三原村がどぶろくづくりで特区の認定を受け、村内の農家3軒がどぶろくづくりをスタートさせました。
現在では、どぶろくづくりをしている農家は、宮川園子さんの民宿を含め7軒になっています。

園子さんを含め、三原村では
7件の農家がどぶろくづくりを
しています

「どぶろく特区としては、もうちょっと盛り上がりがほしいねぇ。三原村を歩けばどぶろくの香りがするくらいの。」
 園子さん自身は、お酒はあまり飲まれないそうです。
 「お酒も飲まんし、お米の味もわからんのよ。」あっけらかんと笑います。
 実は、どぶろくづくりをしたかったのはご主人だったそうです。
 「地域おこしとか、このままじゃ限界集落になるきなんとかせんといかんとか、難しい事考えるのが好きなんは、旦那のほうなんよ。」
 会社勤めで時間が取れないご主人にかわって園子さんがどぶろくづくりを学び、食堂を始めました。ご飯はかまどで炊き、食材の調達にはご近所さんを回りました。
 「ここらあたりのお家から、大根1本100円とかで売ってもろうたりして。」

平成20年からは農家民宿として営業、かまどは宿泊者の体験の場に。宿泊には昔の暮らしを懐かしんで訪れるお客さんが多く、逆に教えともらうこともよくあるそうです。
 お客さんには、「畑に出てるおばちゃんに声をかけて、野菜を取らせてもらってね。」と言って送り出します。
 「食堂では自分で全部しよったけど、民宿は準備もお客さんにもしてもろうたらえいき。」
 食堂や民宿にする際も改装せず、自宅をほぼそのまま利用しているそうです。一緒にご飯を炊き、食事もし、お客さんと家族のように過ごします。

ごはんが炊かれる「かまど」。
かまどや、ストーブにも薪を使います。

大きく改装したのは、自宅のガレージだったどぶろくづくりの蔵です。蔵には園子さん以外は立ち入り禁止。園子さんの人柄同様オープンな「民宿NOKO」の中で唯一神聖な場所といえます。
 どぶろくは日々味が変わるそうです。瓶のふたには呼吸のための穴が開けられていました。園子さんのおすすめはお風呂。園子さんは乾燥肌だそうですが、どぶろくのおかげで冬もかゆさ知らずで過ごせたそうです。
 「もったいないので湯のみ1杯だけ。」と、また笑顔がこぼれます。

農家民宿NOKOでは予約制でランチも食べる事が出来ます。釜で炊いたご飯と、地元の豆腐屋で作られた豆腐と三原村の野菜をメインにしたメニュー。豆腐は宮川さんの息子さんが作っているお豆腐。金額は500円とものすごく安い!ご飯を炊いた釜からそのままよそって食べれます。ご飯はおかわり自由。 毎月1回行われている「みはら森の市」で販売している、地元の自家製なめ味噌「鬼嫁味噌」が炊きたてのごはんによく合います。

民宿の利用客は昼ごはんの予約は女性グループが多く、泊りは家族。県内からのお客さんのリピーターが多いとの事。2011年のどぶろく祭りは約5000人(三原村の人口は約1800人)のお客さんが来場。 「最近ではお酒が美容や健康にもいいと若い女性にも知られ人気だし、どぶろくを使った加工品ももっと充実させて、お酒が飲めない人にもどぶろくの良さを知ってもらえる様にしていきたい と園子さん。どぶろくパン・どぶろくクッキー・どぶろくシュークリームなどにも挑戦し好評!新たな加工品を思案中。

ご主人が手作りした暖炉。
オーブンにもなります。

三原村のどぶろくは、商工会の方が三原村は米が美味しいからその米を使った加工品で地域起こしてみないかという事になり役場と一緒になって全国初の食堂どぶろく特区を取得したのがスタート。平成23年にはどぶろくフェスタにて「農家喫茶くろうさぎ」東さんのどぶろくが入賞。全国の色々なイベントへの出店を試みて地域活性化へ取り組んでいます。 「NOKOで宿泊するお客さんには必ず予約時に、どんな体験がしたいかを訊ねてています。そのお客さんにあった体験が出来る様にしてあげたいしね、夕食のごはんを一緒に薪でご飯を炊く事は必ずしてもらっています。」と園子さん。「お客さんに夕方の散歩がてらに、近所のおばあちゃんの畑から収穫して来てもたうの。」老止めクラブのおばちゃんの畑から自由に野菜を収穫出来るシステム。収穫してもいい畑に生産者の紹介プラカードを設置し、このプラカードがある畑なら収穫OKのサイン。地元の人と外からの人との交流の場作りも考えています。

みはら森の市

「みはら森の市」は三原村にスーパーがない、何か買い物が出来る場所と地域交流と地元の活性化にもつながる場が欲しいと農家民宿4軒が協力し立ち上げた市。宮川さんもその立ち上げ当初からのメンバー。ネーミングも地元の人に広く親しみを持って貰えるように「森の市」と名付けたとの事。1ヶ月に1回(第四日曜日)三原村宮ノ川の農業構造改善センターで開催。出品物は野菜・加工品・豆腐・手芸品など様々。「なかなか掘り出し物があるで、手編みのセーターとかもの凄い安く売りよるけんね」と園子さん。「鬼嫁味噌」や「どぶろくシュークリーム なども森の市で買う事が出来、ちょっとした道の駅の様になっています。

ふるさとで元気に暮らしたい~下切老止め(おとめ)クラブの活動

わらぞうり、老止め体験で作ります


ほご(わらかご)

下切老止めクラブは下切地区の皆さんが集まる大事な交流の場です。わら草履づくりや、ほご(わらかご)を編んだり、こんにゃく作りなど、田舎の体験とともに地元の味も楽しんでいただけます。特にお赤飯は他とは一味違うと好評です。

20代の奥さんから90近くのおばあちゃんまで、幅広い年齢層の皆さんが20人ほど集まります。作業のできない高齢のメンバーにも「何もせんでえいき来てね。」と声をかけます。とにかく顔を見せてほしい。体験の申込みのない時も、季節ごとに花を植えたり、月に2回は食事会をし、顔を合わせます。「食卓はにぎやかなほうがいい。」園子さんは言います。一人さびしく暮らすお年寄りを作らない。そんな老止めクラブの皆さんの思いやりが、下切地区の元気を支えています。

活動としては、こんにゃく、餅つき、わら籠編み、藁の炭入れ編み、みの(農作業の時の日よけ)編みなど、子供と一緒に体験をします。「技を覚えるだけでなく、おばちゃんと子供との交流の場、話をする場としても活用してほしい と園子さん。


地元のトンネル開通の
ときの鏡割りに使われた樽

直七(スダチの仲間)の畑に放している鶏(畑の草ひき担当)の卵。殻も身もしっかりしています



三原村 周辺マップ

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