こうち森のささやき

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二人からでも大丈夫な体験メニュー、大川村の大自然を家族で体感しませんか。

高知県の最北端にある大川村は、愛媛県の県境に近く、平家平（1,692ｍ）や大座礼山（1,587ｍ）、東光森山（1,486ｍ）など、1,000ｍ以上の山に囲まれた緑あふれる場所です。そんな自然の宝庫にあって、大自然を使った体験メニュー、田舎体験メニューを揃えているのが、自然王国「白滝の里」です。白滝の里は昭和47年に閉山した「白滝鉱山」の跡地に建てられた施設で、スポーツコミュニティセンターやプール、炭焼きや豆腐、コンニャクづくりなどが出来る田舎体験施設、宿泊施設などがあります。

取材した日は香川県高松市立の小学校５年生が一泊二日の研修旅行に来ており、生徒たちの元気な声が響いています。

到着後、生徒たちはこんにゃく作り、山歩き、川遊びにわかれ、それぞれ体験メニューを楽しみました。夜は学習会として、四国・香川のみずがめといわれる早明浦ダム完成当時の貴重なフィルムを見て、大川村の大部分が水没したことや香川の水問題を考える時間を過ごしました。そして2日目は山歩き、川遊び、こんにゃく作り、木工づくりがあり、各グループにわかれます。最後に早明浦ダムを見学して帰るそうです。

引率する先生は「この小学校は高松の中心部にあるので、このような自然の素晴らしさ、深い山あい、空気の美味しさなどを体験できるのは貴重だと思います。また、日頃からお世話になっている早明浦ダムのことを知ることは香川の子どもたちにとって重要なことです」といいます。現在、高松市内の小学校は数校、白滝の里で体験学習を行っているそうです。

大川の名人や嶺北の達人のうんちくは、体験と併せて名物なのです。

今回の体験メニューでこんにゃく作りの講師をするのは地元に住む秋山田鶴子さん。白滝の里、里の茶屋で教え始めて10年が経ちました。

生徒たちは秋山さんの説明を熱心に聞き、前処理をしてミキサーでつぶれたこんにゃくのいもを、生徒たちはノリ状になるまで手で混ぜます。さらに凝固剤を溶かして混ぜた後、生徒たちは手で丸く形を作っていきます。嬉しいのは茹であがったばかりのこんにゃくの試食。自分たちが作ったので生徒たちも大喜びでパクパクと口に運びます。

体験実習館前の広場では木工づくりです。指導をするのはNPO法人れいほく活性化機構の理事長を務められている筒井啓一郎さん。木工教室を通じて森林の大切さ、水の大切さを伝えています。

筒井さんは道具一式をかまえ、生徒たちに木のオブジェの見本や木工品を見せ、自由な発想で作品づくりをするように指導します。生徒が考え込んだ時にそっとアドバイスしたり、のこぎりを挽き方や万力の使い方など作業を教えます。生徒たちはそれぞれに作品づくり。小さい椅子や木のオブジェなど、木工の楽しさを感じていました。

透き通るぐらい綺麗な川で、川遊び体験をしている生徒たちには、白滝の里の職員や地元ボランティアの方がついています。どの生徒たちも笑顔で夢中になって遊んでいました。

透き通った川に生徒たちは大はしゃぎ。

魚もたくさんいました。

こんにゃくのいもを、ノリ状になるまでかき混ぜます。

美味しそうな出来たてのこんにゃくです。

ノコの使い方が不安…なんとか挽いています。

筒井さんのアドバイスに生徒たちも納得。

木のオブジェづくりに夢中です。

今日の午前中の成果はこの通り！

自然王国　白滝の里

自然王国「白滝の里」は愛媛県との県境に近く、標高750ｍという高さと、まわりの山に囲まれた自然のなかにあります。夜空を仰げば満天の星が輝き、まさに別世界の気分を味わうことが出来ます。朝は小鳥のさえずり、澄んだ空気の美味しさ。リフレッシュに最適の場所といえます。

部屋は、農林漁業体験実習館（ペンションタイプ／８畳・６畳）と自然教育センター（団体用）があり、最大で80名が宿泊できます。食事も特産のアメゴや地元で採れる三菜料理を中心にしたふるさと料理と、黒毛和牛を使った季節のバーベキューを選ぶことが出来ます。
山や川、滝など自然遊び体験や田舎の手づくり体験をした後は、そのまま宿泊しませんか。大自然の中で、ここにしかない過ごし方を提案します。

また、里の茶屋では日帰りのお客様の簡単な食事ができるようにしています。（営業時間／９：00～17：00　火曜定休　3月中旬～11月末まで営業）