里山林活性化による多面的機能発揮対策交付金

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お知らせ

※令和7年度に「森林・山村多面的機能発揮対策交付金」は「里山林活性化による多面的機能発揮対策交付金」に変わりました。
 
【令和7年度の申請を受付けています。】

提出期限
新規組織:4月23日必着
既存組織:4月30日必着
※申請書類の様式は、「ダウンロード」のページをご覧ください。

 

「里山林活性化による多面的機能発揮対策交付金」のご紹介

・「所有している山にはおじいさんが植えてくれた木がようけある。
  この木を伐って販売できんろうか?」
 

・「山が好き。週末の休みに木を伐って薪を作りたい。
  炭も作ってみたいし、山のものを活用する生活をめざしたいな」

 

・「裏山の人工林がうっそうとしちょってこわい。
  間伐をして明るい山になったら気持ちがえいろうなあ」

 

・「地域の川沿いにある竹が年々増えてきてみんな困っちゅう。
  定期的に切りたいけんどチェーンソーとか燃料とか経費もかかるし・・・」

3人以上の仲間を募って
「里山林活性化による多面的機能発揮対策」で
山の整備をしてみませんか?
整備にかかる人件費をメインに、整備に必要な道具類(チェーンソーや刈払い機などの機械類は半額補助)、燃料費、林業機器の賃借料ほか、いろいろな経費が補助できます。
 
60~70年前までは、里山にある木や竹を炭や薪にして、日常生活の燃料として使っていました。

ところが石油をエネルギーとして使うようになり、山の資源を活用することは激減し、だんだんと山に人が関わらなくなっていきました。

 

また、戦後の人たちが、ゆくゆく育った木材がお金になると子孫のためにせっせと植林したスギやヒノキが、現在収穫期を迎えています。しかし、木材輸入の自由化をきっかけに国産の木材価格が下落してから長い時間が経ち、林業は廃れ、いま伐る人がいません。

 

山の荒廃という言葉はよく耳にしますが、私たちが思っている以上に、実情も、生物への影響も深刻です。
そして私たちは実感しているよりはるかに多く、山の恩恵をいただいて暮らしています。
山がダメージを受けると川と海もその影響を受けます。そして、それぞれに生息する動物や植物も。最後は必ず人間にたどりつきます。

 

山に携わる人が増えるように、日本の里山が再生する手がかりの一つになるように、この交付金は使われています。

 

事業の詳細は下記の概要をご覧ください。
ご不明な点がありましたら、当会にお気軽にお問い合わせください!

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事業の概要

1.事業内容

里山林活性化による多面的機能発揮対策は、森林所有者、地域住民、自治会、地域外関係者等が協力して作る活動組織が行う、里山林の整備活動の実践を支援します。
 

森林・林業を支える山村地域では、過疎化等が進む中、かつてのように生活に必要な薪や炭の生産の場として利用されなくなったことに伴い、地域住民と森林との関わりが希薄化し、森林の手入れが行われなくなったことで、竹の侵入等による里山林の荒廃が進行し、森林の有する多面的機能の発揮が難しくなっています。

 

交付金の交付は、活動組織が対象とした森林が所在する都道府県に設置された地域協議会が担当する仕組みになっており、1活動組織当たりの交付金は、森林所有者と協定を締結した森林のうち採択申請年度に活動する森林面積に面積あたり単価を乗じて算出します。また、活動に必要な資機材も、対象となる物品には条件がありますが、その購入費用の1/2以内の交付金が対象となります。

現場のニーズ活動区分
森林資源を活用したい【地域活動型(森林資源活用)】
・里山林整備
竹林資源を活用したい【地域活動型(竹林資源活用)】
・竹林整備
半林半X等により本格的に森林資源を活用したい
【複業実践型】
・人工林間伐
搬出のための道をつけたい。獣害防止柵を設置したい。【機能強化】
・作業道の作設・鳥獣害防止柵の設置
 

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2.区分別メニュー

区分別メニューと面積あたりの交付金単価(国交付金)および支援の対象となる活動例を示すと下のようになります。
・1団体あたりの交付金総額の上限は、資機材の購入費用も合わせて単年度で500万円となっています。

・資機材等整備は、地域活動型、複業実践型の活動に直接的に必要なものが対象となります。

・交付金活用にあたっては、いろいろな条件がありますので、まずはお電話でお問合せ下さい。


(1)活動推進費(活動を具体化する支援)
(助成単価:上限38,000円/年)
現地の林況調査、活動計画の実施のための話し合い、研修等

 

(2)地域活動型(森林資源活用)
(助成単価:1年目120,000円/ha、2年目116,000円/ha、3年目112,000円/ha)

雑草木の刈払い・集積・搬出・処理、落ち葉掻き、地拵え、植栽、播種、施肥、不要萌芽の除去、緩衝帯・防火帯作設のための樹木の伐採・搬出・処理、風倒木・枯損木の除去・集積・処理、土留めの設置・改修、木質バイオマス・炭焼き・きのこ原木・伝統工芸品原料のための未利用資源の伐採・搬出・処理、特用林産物の植付・播種・施肥・採集、これらの活動に必要な森林調査・見回り、機械の取扱講習、安全講習、施業技術に関する講習、活動結果のモニタリング等

 

(3)地域活動型(竹林資源活用)
(助成単価:1年目332,000円/ha、2年目304,000円/ha、3年目276,000円/ha)

竹・雑草木の刈払い・伐採・集積・搬出・処理、これらの活動に必要な森林調査・見回り、機械の取扱講習、安全講習、施業技術に関する講習、活動結果のモニタリング等

 

(4)複業実践型

(助成単価:1年目191,000円/ha、2年目176,000円/ha、3年目162,000円/ha)

間伐木の伐採・搬出・処理、雑草木の刈払い・集積・搬出・処理、落ち葉掻き、地拵え、植栽、播種、施肥、不要萌芽の除去、緩衝帯・防火帯作設のための樹木の伐採・搬出、風倒木・枯損木の除去・集積・処理、土留めの設置・改修、木質バイオマス・炭焼き・きのこ原木・伝統工芸品原料のための未利用資源の伐採・搬出・処理、特用林産物の植付・播種・施肥・採集、これらの活動に必要な森林調査・見回り、機械の取扱講習、安全講習、施業技術に関する講習、活動結果のモニタリング等

 

(5)機能強化(助成単価:800円/m)
歩道や作業道等の作設・改修、鳥獣害防止柵の設置・補修及びこれらの実施前後に必要となる森林調査・見回り

 

 (6) 関係人口創出・維持(助成単価:上限50,000円/年)
地域外関係者との活動内容の調整、地域外関係者受け入れに当たり行う環境整備、これらの活動に必要な森林調査・見回り等

 

(7)資機材等整備(1/2以内、1/3以内)
活動の実施に必要な機材、資材及び施設の購入・設置・賃借(賃借は関係人口創出・維持に係るものに限る。)

 

※注意
(2)、(3)、(4)はhaあたりの単価であることから、面的な活動が求められます。歩道・作業道の作設、土留め、鳥獣害防止柵等の設置、見回り等は他の作業と組み合わせて実施してください。
(4)の活動を実施する場合は、主たる活動を効果的に実施するために必要な場合に限り実施可能です。
「書類ダウンロード」のページより実施要領や手引き等をご覧ください。